「傘寿はお祝いしない方がいいって本当?長寿祝いはしない方がいい理由が知りたい!」
人生の節目となる傘寿 (さんじゅ)のお祝いは、80歳を迎えた人に向けたものです。
当然お祝いをした方がいいと思いますよね。
しかし、傘寿はお祝いしない方がいいという意見もあるのです。
となると、これから傘寿のお祝いを予定している人は、このようなことが気になるのではないでしょうか。
- 傘寿のお祝いはしない方がいいの?
- 長寿祝いをしない方がいい理由って?
- お祝いするなら何に気をつけたらいい?
そこで今回は、傘寿はお祝いしない方がいいのは本当か、長寿祝いはしない方がいいと言われる理由をご紹介していきます。
また、長寿祝いをする時に意識すべきことをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
傘寿はお祝いしない方がいいって本当?基本的にはして大丈夫!
傘寿はお祝いしない方がいいというのは、本当なのでしょうか。
傘寿(さんじゅ)は80歳という人生の節目を表すおめでたい年齢です。
ここまで元気で長生きできたことをお祝いするためのものですが、お祝いしない方がいいと言われると気になりますよね。
これからお祝いをしようと思っている人は、不安になるものです。
そこでここでは、傘寿はお祝いしない方がいいというのは本当なのか、それについてお話ししていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
- 傘寿はお祝いしても大丈夫
- 本人が望まない場合はやめた方が良い
傘寿はお祝いしても大丈夫
結論から言うと、傘寿(さんじゅ)はお祝いしても大丈夫です。
おめでたいことなので、当然のことですが家族や親戚などが集まってお祝いしても、何も問題ありません。
実は、お祝いしない方がいいと言われるのは傘寿だけでなく、他の長寿祝いも同じなのです。
傘寿だけお祝いしてはいけないなんてことはありません。
長寿祝いをしない方がいいとされる理由については、のちほど詳しく解説しますので、そちらをチェックしてみてください。
実際、ほとんどの人は傘寿のお祝いを問題なく終えています。
ただし、本人が望まない場合はやめた方が良い
傘寿はお祝いしても問題ありませんが、お祝いされる本人が嫌がる場合はやめておきましょう。
お祝いの主役は傘寿を迎える本人です。
本人の気持ちを置いてきぼりでお祝いをしてしまっても意味がないですよね。
傘寿のお祝いはできたらいいですが、やらないからといって不幸になることはありません。
その人や家庭の事情によっては、何らかの理由があって傘寿のお祝いをできない人もいるはずです。
実際、核家族化や少子化の影響もあり、長寿のお祝い自体を知らない世代も増えているのです。
たとえ大々的にお祝いできなかったとしても、「おめでとう」の気持ちを家族で伝えることが大切ということですね。
長寿祝いはしない方がいい理由をくわしく解説!3つの理由
長寿祝いはしない方がいいと言われることがありますが、その理由はなにがあるのでしょうか。
傘寿をはじめ、おめでたいはずのお祝いをしない方がいいとされるのには理由があります。
ここからは、長寿祝いをしない方がいい3つの理由を詳しくお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- お祝いにより老いを自覚してしまう
- 長寿に安心して気が抜けてしまう
- 不幸に遭うというジンクスがある
お祝いにより老いを自覚してしまう
まずひとつめの理由は、お祝いにより老いを自覚してしまうからです。
普段何気なく過ごしていると、自分の年齢をあまり感じることはないですよね。
しかし、「傘寿」として改めてお祝いの場を設けられると、自分が80歳であることを否応にも自覚してしまいます。
「自分はもう80歳だから」と老いを自覚することで、今までできていたことに対して急に不安を覚える人も少なくありません。
年を重ねることは素晴らしいことです。
ですが、中にはどうしてもネガティブに感じてしまう人もいます。
年を重ねてできないことが増えていくことに不安を感じる人には、長寿のお祝いは控えたほうがいいかもしれません。
本人の性格や状況などを鑑み、家族や親戚と相談しながら決めることをおすすめします。
長寿に安心して気が抜けてしまう
ふたつめの理由は、長寿に安心して本人の気が抜けてしまうからです。
長寿のお祝いというのは、本人にとっても家族にとっても大きな出来事となります。
「長寿のお祝いをするまでは」と、知らず知らずのうちに人生の目標としている場合もあるでしょう。
そうなると、いざ長寿のお祝いをすると「大きな出来事を終えたこと」に一息つくと同時に、この先の指針を見失ってしまうことがあるんです。
世代を問わず、大きな試験や大会、人生のイベントを終えると燃え尽き症候群になることってありますよね。
お年寄りの場合は、体力も落ちてきていることから燃え尽き症候群になったときの影響が大きいんです。
「終えた後に気が抜けてしまうくらいなら、お祝いはしない方がいい?」と思うかもしれません。
もし本人が長寿のお祝いを励みにしているのであれば、ぜひお祝いをしてあげてください。
目標を奪ってしまうと、余計に落ち込ませてしまうことになるからです。
長寿のお祝いのあとも本人の目標や楽しみを用意して、気が抜けてしまわないようにしてあげるといいでしょう。
不幸な出来事に遭うというジンクスがある
長寿祝いをすると不幸な出来事に遭うというジンクスがあるのも、長寿祝いをしない方がいい理由です。
もちろんこれはあくまでジンクスであり、絶対ではありません。
中には「長寿祝いをすると早死にする」なんて驚くようなジンクスもあります。
ただ、長寿祝いをする年齢というのは高齢者にあたる年齢のため、なにがあるか分からないのが現実です。
何かしらの体の不調があったとしてもおかしくありません。
たまたま不調と長寿のお祝いが重なったことで「長寿祝い=早死」なんてイメージがついてしまったと考えられます。
ジンクスはあくまで噂話のようなもの、実際に起こるとはいえないのです。
ですが昔からの言い伝えであれば、今後も守るように言うお年寄りもいるでしょう。
お祝いされる本人がジンクスを気にして心配しているようであれば、本人の意思を尊重することをおすすめします。
長寿祝いをする時に意識すべきことは?気をつけた方がいいポイント
長寿祝いをする時に意識すべきことは、何かあるのでしょうか。
せっかくの長生きのお祝いですから、祝われる方も祝う方も気持ちよく行いたいですよね。
そのためにも、長寿祝いをするときの注意点などを知っておくことをおすすめします。
ここからは、長寿祝いをする時に意識すべきことを4つご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 必ず本人の意向を確認する
- 本人の体力を考慮する
- 食事は好みや体の状態を考慮して選ぶ
- プレゼントは事前リサーチする
必ず本人の意向を確認する
長寿祝いは、必ず本人の意向を確認し「やってもいい」と了承を得てから行いましょう。
長寿祝いの主役は長寿を迎えた本人です。
いくら周りがお祝いしたいと思っていても、本人にその気がないのであれば、やめる選択も考えておく方がいいかもしれません。
実際、人によっては長寿祝いをされることをしんどく感じる人もいます。
年を重ねることをおめでたいと思っておらず、特別視していないんですね。
また、勝手に長寿祝いの話を進められると、蔑ろにされたと感じる場合もあります。
そうならないためにはサプライズでお祝いするのではなく、必ず本人の意向を確認しておくことがおすすめです。
長寿祝いをやったからといって不幸になりませんし、やらないとしても不幸になることもありません。
盛大な長寿祝いをしない場合は、いつも通り誕生日のお祝いをすれば十分です。
本人の体力を考慮する
せっかくの長寿祝いですから、時間をかけてじっくりおめでとうの気持ちを伝えたいと思うかもしれません。
ですが、長寿のお祝いは本人の体力を最優先に考慮し行うようにしましょう。
一般的に長寿祝いは、親族揃ってお祝いの食事をします。
場合によっては、旅行を兼ねてみんなで宿泊することもあるでしょう。
旅館では長寿祝いのプランを用意してあることもあり、温泉につかったあとにみんなでご馳走なんていいですよね。
ただ、それはあくまでお祝いされる本人の体力や気力が元気な場合のみできることです。
中には、外食するのもしんどいと感じる人もいるでしょう。
その場合は、無理に出かけず自宅で長寿祝いを行ってください。
いつもの場所で気心しれた顔ぶれで食事するだけでも、十分長寿祝いになります。
自宅でのお祝いでも外でお祝いでも、あまり予定を詰め込みすぎないようにしましょう。
特に傘寿のような高齢の場合は、体調面などの注意が必要です。
体調がすぐれない時でもすぐに対応できるよう、時間に余裕を持ってプランを組むことが大切です。
いざという時は中止や延期にすることもあると考え、実行することに躍起にならないようにしましょう。
食事は本人の好みや体の状態を考慮して選ぶ
長寿のお祝いの食事は、本人の好みや体の状態を考慮して内容を選びましょう。
おめでたい場なので豪華な食事を用意するのが基本ですが、その際に忘れていけない配慮がこちらです。
- 本人の好きなものかどうか
- 食べやすいものかどうか
せっかくのお祝いの場ですから、苦手なものがあって食べられないのはもったいないですよね。
また、いくら好きなものであっても、固い・弾力があって噛み切れないようなものは食べきるのがしんどくなります。
同様に、油っこすぎたり味が濃いものも避けた方がいいでしょう。
外食であっても、事前に料理の内容を相談することは可能です。
直前の内容変更はできないので、日程に余裕をもって相談してみてください。
プレゼントは事前リサーチする
長寿を迎えた記念に、お祝いの品をプレゼントしようと考えている人もいますよね。
その際、本人が喜ぶものは何か事前にリサーチしましょう。
「プレゼントは気持ちがこもっているのが大事」とは言いますが、やっぱり相手が喜んでくれるものを選びたいものです。
せっかく買ったのに好みでなかったりすると、贈る方も贈られる方も気まずくなります。
また、使いづらかったりで放置されてしまうのは避けたいですよね。
「何をプレゼントしたらいいか分からない」というときは、家族に相談してみるのがおすすめです。
特に、同居して一緒に生活を共にしている家族であれば本人の趣味をよく理解しているので、きっと良い答えを提供してくれます。
おすすめの傘寿の祝い方は?予算やよく用いられる色を解説
おすすめの傘寿の祝い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
長寿のお祝いをすることは、一生のうちにそう何度もあることではありません。
特に傘寿(80歳)を迎える前に天寿を全うする人もいるため、傘寿のお祝いができることが素晴らしいことなのです。
となると、「傘寿はどうやって祝ったらいいの?」と悩むこともあるかもしれません。
そこでここでは、おすすめの傘寿の祝い方についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
- 傘寿祝いの一般的な祝い方は?
- 傘寿祝いの平均予算は?
- 傘寿祝いに用いられる色は?
傘寿祝いの一般的な祝い方は?
傘寿祝いの一般的な祝い方は、家族や親族が集まって食事会を開くことです。
傘寿は80歳を迎えた人のお祝いです。
以前は数え年で80歳を迎えた年にお祝いするのが一般的でしたが、最近では満年齢で80歳になった年にお祝いすることが増えてきました。
数え年でも満年齢でもどちらでも問題ないので、都合の良いタイミングでお祝いして大丈夫です。
誕生日がちょうど忙しい時期であれば、ゴールデンウィークやお盆など、家族が集まりやすい時期にお祝いする人も少なくありません。
傘寿のお祝いで決まっているのは「80歳のお祝い」ということだけです。
自分たちがやりやすい方法で、80歳をみんなでお祝いしましょう。
傘寿祝いの平均予算は?
傘寿祝いの平均予算は、約5,000〜30,000円と幅広くなっています。
これは、お祝いする人との関係性によって予算が変わってくるためです。
具体的な相場についてまとめました。
子どもからお金を渡す場合 | 30,000~50,000円 |
孫からお金を渡す場合 | 5,000~20,000円 |
親戚からお金を渡す場合 | 5,000~10,000円 |
上記はあくまで一例となります。
なぜなら同じ孫の立場であっても、学生と社会人だと経済状況が違ってくるからです。
無理に高い金額を出したとしても本人は喜ばないですし、プレゼントを受け取ってもらえないこともあるでしょう。
大事なのはお祝いする気持ちであり、いくら予算を用意したらいいか分からないときは家族に相談してみてください。
傘寿祝いに用いられる色は?
長寿祝いにはそれぞれテーマカラーが決められています。
傘寿祝いの場合は【紫色・黄色・金色】です。
基本的には紫色なのですが、古希や喜寿も紫色がテーマカラーであることから、最近では黄色や金色が用いられることも増えてきました。
鮮やかな紫色にさりげなく黄色や金色を合わせた、そんなおめでたいカラーで何かプレゼントを用意できたら素敵ですよね。
次の項目からはそんな傘寿に最適なプレゼントを紹介していきます。
傘寿のお祝いにおすすめのプレゼントは?男性・女性別に紹介
傘寿のお祝いにおすすめのプレゼントはなにがいいのでしょうか。
「せっかくのお祝いだけど何をプレゼントしたらいいか分からない…」という人もいると思います。
基本的には本人が好きなものならなんでもOKです。
ただ、一般的に傘寿のお祝いに向いているプレゼントがあるので、それを知っておくと安心できますよね。
そこでここからは、傘寿のお祝いにおすすめのプレゼントを男性・女性別にご紹介していきます。
プレゼントを選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてください。
- 傘寿祝いにおすすめのお花
- 傘寿祝いにおすすめのお酒
- 傘寿祝いにおすすめのお菓子
- 男性におすすめのプレゼント
- 女性におすすめのプレゼント
傘寿祝いにおすすめのお花
見た目が華やかなお花は、お祝いのプレゼントとして定番です。
普段お花をあげたりもらう習慣がないからこそ、ここぞというときにプレゼントするともらった方も心に残ります。
また、本人が好きな花をメインに花束を作れば、喜んでくれること間違いありません。
ただし、花というのは贈ったあとも水替えの世話などが必要となります。
「手間をかけさせちゃうかな」と不安な人は、日々の世話の必要がないブリザーブドフラワーがおすすめです。
プリザーブドフラワーは半永久的に花の美しさを閉じ込めておけるため、人気があります。
生花店だけでなく通販でも多数取り扱っているので、一度チェックしてみてくださいね。
迷った場合は傘寿をテーマに作られている花を選ぶといいでしょう。
傘寿祝いにおすすめのお酒
お酒が好きな人には、普段はなかなか飲めないようなとっておきのお酒をプレゼントするのもいいですね。
お酒のボトルに名前やメッセージを入れてくれるサービスがあるので、お祝いの記念品として利用すると忘れられないプレゼントになります。
お酒だけでなく、ちょっといい御猪口やグラスなどを一緒にプレゼントするのもおすすめです。
お酒は飲む入れ物によっても大きく味わいが左右されるため、きっと喜ばれますよ。
「これで一緒にお酒を飲もう」と約束すれば、傘寿のお祝いが終わったあとも本人の楽しみが増えるはずです。
傘寿祝いにおすすめのお菓子
甘いものが好きな人にはお菓子をプレゼントしましょう。
お酒と同じように、名入れや傘寿をお祝いする特別なメッセージを入れるとお祝いの品としての付加価値が高まります。
80歳を迎えるとなると、あまり量は食べられなくなるものです。
なかなか手に入らない有名店のものを用意してもいいかもしれません。
食べるのに手間のかかるお菓子は、最初はよくてもそのあとになかなか手を付けてもらえない場合があります。
切り分ける手間のない個包装のものや、賞味期限が長いものを選ぶことも大事なポイントです。
傘寿祝いで男性におすすめのプレゼント
傘寿祝いで男性におすすめのプレゼントはこちらです。
- 傘
- マフラーや帽子などファッション小物
- 座布団や座椅子
傘寿という名前にちなんで傘を贈るのは、傘寿ならではの風習です。
80歳といえど最近では元気で若々しい人も多いため、おしゃれでいい傘があれば普段の外出も楽しくなりますよね。
マフラーや帽子といったファッション小物も揃えてあげると、より生き生きと過ごせるでしょう。
ただ、あまり出かける機会の少ない人であれば、傘やファッション小物の出番は少ないかもしれません。
自宅で過ごす機会が多いのであれば、座布団や座椅子など家用のアイテムをプレゼントするのがおすすめです。
明るいカラーと座り心地の良さを重視し、長く使えるものを選びましょう。
傘寿祝いで女性におすすめのプレゼント
傘寿祝いで女性におすすめのプレゼントはこちらです。
- 傘
- アクセサリー
- 湯呑みやティーカップ
同じく女性にも傘はおすすめのプレゼントです。
最近は1年を通して日差しが強いので、雨の日だけでなく晴れの日でも日傘として使えるものを選ぶと、活用頻度が高くなります。
軽いものを選ぶと使っていて負担に感じることがありません。
薄い紫色など上品な色使いのものを選んで、さりげなく傘寿のお祝いをアピールするといいでしょう。
また、つけるだけで気分がパッと華やぐアクセサリーも、貰って嬉しいプレゼントのひとつです。
本人の趣味に合ったものを選ぶことが大切ですが、普段から使いやすいさりげないデザインのものも喜ばれます。
お酒を飲まない人には、湯呑みやティーカップを贈るというのもいいですね。
とっておきの湯吞みやティーカップなら、お茶の時間がさらに楽しくなります。
使用頻度も高く、使うたびに傘寿のお祝いのことを思い出してもらえますよ。
まとめ
今回は傘寿はお祝いしないほうがいいのか、その理由をまとめました。
結論から言うと、傘寿をお祝いしてはいけないなんてことはありません。
ただ、お祝いされる本人がジンクスを気にしたり、老いを自覚してしまうのであれば無理に傘寿のお祝いをしなくてもいいでしょう。
傘寿をはじめ長寿のお祝いは、お祝いしないからといって不幸になるものではありません。
大々的にお祝いの場を設けずとも、普段通りに80歳の誕生日を祝うだけでも十分です。
家族や親族が集まってお祝いする場合でも、本人の体力を考慮したり、好みを優先させましょう。
決して無理をせず、記憶に残るようなお祝いをみんなでできるといいですね。