ただ念仏せよ―絶望を超える道― 同朋選書45
B6判
120頁
中川 皓三郎 著
978-4-8341-0567-4
1,100円(税込)
生活の中で感じる孤独や劣等感。
そこには自分と自分、自分と他人が二つに分かれてしまっているということが根本にある。
『歎異抄』に記された親鸞聖人の「ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし」という言葉を手掛かりに、孤独や劣等感から解放され、自分が自分として生きるとはどういうことかを明らかにする。
第一章 本当の豊かさ―生活の不安に学ぶ
親鸞聖人の問い/人間の苦しみとは/名号が語る生き方/
私たちのすがた/五つの畏れ/お金の持つ性質/
豊かさとは何か/貪欲の心/人間の深い欲求/
お金によっても解けない問題/二つの生き方
第二章 苦の構造
「一」の獲得/光の世界/倶会一処/自分の思いと現実/
問題の根っこにある自分の心
第三章 絶望を超える道
仏法と関わる姿勢/仏教とは何か/国王に成るという生き方/
自分の心を中心にしたすがた/一つに出会いたい/
自力の心/生死出ずべき道/自分が自分と一つになる/
本願は一如の祈り