真宗文庫 わが心の歎異抄
文庫判
256頁
今井雅晴 著
978-4-8341-0597-1
825円(税込)
鎌倉時代に記され、今なお読まれ続ける『歎異抄』。なぜこれほどまでに読まれ続けているのか。『歎異抄』に人生の中でいちばん影響を受けたという歴史学者・今井雅晴氏が、これまでの歩みをとおして『歎異抄』の魅力を伝える一冊。後半には、『歎異抄』の成立や著者といわれる唯円の人物像などについての研究成果も掲載。
※本書は、2007年に発行した『わが心の歎異抄』に、語句の整理等を加え、真宗文庫としてあらたに発行したものです。
目次
はじめに
第一部
わが心の『歎異抄』
一、人間への信頼
二、弟子の尊重
三、悪人とは何か
四、耳の底
五、お賽錢をあげること
六、感謝の気持ち
七、うなずくこと
八、真実一路
九、厳しく、いさぎよく
第二部
『歎異抄』と唯円
一、河和田とその周辺
二、唯円の出身と活動
三、唯円と覚如
四、『歎異抄』と成立
あとがき
著者プロフィール
今井雅晴(いまい・まさはる)
1942年、東京都生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。筑波大学名誉教授。東国真宗研究所長。専門は日本文化史、仏教史。主な著書に『親鸞と浄土真宗』『親鸞と東国』『親鸞と歎異抄』(吉川弘文館)、『如信上人』(東京教務所)、『親鸞の伝承と史実』(法蔵館)、『関東の親鸞シリーズ』(1)~(15)(真宗文化センター)、『歴史を知り、親鸞を知る』シリーズ(1)~(10)、『帰京後の親鸞』シリーズ(1)~(2)、『親鸞聖人とともに歩んだ恵信尼さま』(自照社出版)等多数。