写真紀行 おのずからしからしむ―人間・親鸞のいのちとこころ、その生涯に歩く
タテ297mm×ヨコ223mm
120頁
井上隆雄 文・写真
978-4-8341-0388-5
2,750円(税込)
比叡山での修行、法然との出遇い、流罪後の越後の生活、関東での出会い、そして再び京へ……。
親鸞聖人が人生の行路で目にした光と陰を美しいモノクロ写真でたどる。写真家・井上隆雄氏が人間親鸞の感性を追い求めて綴った写真紀行。巻末には親鸞聖人年表、足跡略地図、主な関連写真も掲載。
内容
真宗大谷派機関誌『真宗』の表紙写真と文(2004年10月号~2007年7月号)で連載された“感性のなかの「人間・親鸞」”をもとに、あらためて親鸞聖人の生誕から入滅までの足跡を訪ね、その感応からのイメージを中心に写真紀行として編集。写真には親鸞聖人の数々の「ことば」を添え、また、5年の歳月をかけ訪ね歩いた著者の現地体感から記したキャプション、取材地の特色などを付す。巻末には親鸞聖人年表、足跡関連略地図も掲載。表紙の書は親鸞聖人直筆の『教行信証』坂東本より。
井上隆雄(いのうえ たかお)氏プロフィール
1940年、滋賀県生まれ。京都市立美術大学(現・芸大)卒業。1973年、写真家として独立し、チベット、ビルマなど海外各地の仏教美術、民族芸術、宗教と生活などを先がけて企画取材し発表する。その後、日本仏教や伝統文化などにも視点を拡げるほか、「自然」をモチーフとして、写真、エッセイによる表現活動を続け、個展、出版など発表多数。日本写真家協会会員。京都美術文化賞、日本写真学会賞(東陽賞)など受賞多数。著書に、『チベット密教壁画』『京 逍遙』『すすき』ほか多数。2016年、76歳で逝去。