御文の分位
A5判
122頁
池田勇諦 文
廣瀬杲 著
寺川俊昭 著
西田真因 著
渡辺晃純 著
978-4-8341-0256-4
880円(税込)
蓮如上人の『御文』の教団における教化、教学上の位置と意義、その分限を再確認し、真宗が、教団がどのような方向性をもつべきかをさぐる。1997年中央同朋会議録。
目次
御文の分位 池田勇諦
一 御文の所属
宗義と宗学の見定め
宗祖と宗祖以後に一線を画す
御文は宗義の時代的な解釈と表現
二 三祖相承
選択本願念仏の仏道性を明らかにした宗祖
民衆の宗教として創造した蓮如上人
シンポジウム 人間の一大事・後生の一大事 池田勇諦/廣瀬 杲/寺川俊昭/西田真因/渡辺晃純
宗祖と列祖、末学の位置づけと権威性
蓮如上人の教学の方向性と信心の内容
現代という歴史状況と『お文』的表現
列祖の位置づけの課題
蓮如上人における宗教性の創造について
私たちは今何を支えとして生きるのか
いのちそのものに対して破壊者である私とその危機感
今日的な状況の中で真宗というものをどういただいていくのか
「後生の一大事」という言葉が語る仏道の智慧と宗門の存在意味
出会った言葉、事柄だけが自分自身を突き動かしてくる
あとがき