歎異抄に学ぶ 同朋選書29
B6判
128頁
松本梶丸 著
978-4-8341-0330-4
880円(税込)
著者が『歎異抄』の各章の中から一節を取り上げ、『歎異抄』のこころを語る。
真宗の教えに出遇った人々の生活がいきいきと語られている一冊。
目次
時の手応え
今、忘失しているもの
絶対自覚と絶対信頼
善人とは暗いひと・悪人とは明るいひと
Nさんが聞いた大悲招喚の勅命
供養をうけねばならぬものは
今、「如是我聞」のひとなく
“無碍”は、いわく、生死すなわち涅槃なりと知るなり
ひとえに他力にして自力をはなれたるゆえに
“も”の一言が開く世界
煩悩の必然的事実
煩悩の所為なる身への驚き
念仏は法爾自然の道理
おもうようにならざることをよろこばん
背きつづけるもの
念仏すらも自行とする善悪の分別の深さ
本願のむねをしる学問とは
善悪は宿業
宿業と運命
米兵を撃たなかったのは
“笑うな”
業報にさしまかせて
罪福信の深さ
この身をもって…
弥陀の智慧をたまわり
ただひとたびの回心
道理は仏智の不思議
学生だつるひと
おもいしらせんがために…
あとがき