親鸞聖人と聖徳太子(伝道ブックス82)
新書判
64頁
織田顕祐 著
978-4-8341-0600-8
275円(税込)
親鸞聖人が「和国の教主」と讃え、深い尊崇の念をささげる聖徳太子。
なぜ聖人はこれほどまでに聖徳太子を尊敬されたのか。
聖徳太子が日本仏教の定着に果たした役割、そして六角堂の夢告のエピソードや和讃をもとに、親鸞聖人の聖徳太子観に迫る。
目次
聖徳太子一四〇〇回忌を前に
三つの夢のお告げ
日本における聖徳太子信仰
聖徳太子の説話
観音信仰の表れ
「律令制」崩壊の中で
信仰の広がり
聖徳太子を讃える歌
聖徳太子へのお願い
聖徳太子に託した思い
呼び方に込めた恩徳
世俗の王であり仏さまとしての聖徳太子
親鸞聖人のいただき方―父母として
著者プロフィール
織田顕祐(おだ・あきひろ)
1954(昭和29)年、愛知県に生まれる。1977(昭和52)年、大谷大学文学部仏教学科卒業。1984(昭和59)年、大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。2007(平成19)年、大谷大学文学部教授。専門は東アジア仏教思想史研究、中国日本華厳教学研究、漢訳大乗経典研究。
著書は『初期華厳思想史』(韓国、仏教時代社)、『ブッダと親鸞―教えに生きる』(共著、東本願寺出版)、『浄土論註講義十』(奥羽教区教学研究室)など。