阿弥陀経(あみだきょう)に学ぶ
四六判
208頁
廣瀬 惺 著
978-4-8341-0592-6
1,760円(税込)
1600年以上もの間、無数の人々に読まれ、人生の問いに応えてきた『阿弥陀経』。
その丁寧な味読の書。
現在を生きる私たちに届けられているいのちの教え
真宗本廟(東本願寺)をはじめとし各寺院で日々読誦され、多くの人々に親しまれる『阿弥陀経』。
なぜこのお経は、インド・中国・日本と国を越え、1600年以上もの時を貫いて、無数の人々に読まれてきたのか。
『阿弥陀経』を大切にされた親鸞聖人の受け止めを手がかりに、経題、経典翻訳者、経典の内容へと分け入り、
人生に苦悩する私たちに届けられたお釈迦さまの大悲のメッセージを読み解く。
目次
『阿弥陀経』の構成
『仏説阿弥陀経』書き下し文
一 浄土三部経とは何か
経題について/人と生まれて/有縁の法/五正行/親鸞聖人の浄土三部経の見方/真実の教/現在の救い
二 『阿弥陀経』
経典翻訳者/序分について/無問自説経/難信の法を説く/仏大悲の教説
三 証信序
六成就/『阿弥陀経』はどこで説かれたか/祗樹給孤独園が表しているもの/「四苦八苦」ということ/
現実と宗教のはざまで/会座に集う人々/対告衆舎利弗
四 正宗分
正宗分の内容/浄土とは/当来の報土/浄土荘厳の世界/指方立相
五 依報荘厳
宝樹荘厳/教えに開かれる心/七菩提分/親鸞聖人を支えた三つの言葉/四宝/“樹”が表すもの/宝池荘厳/
八功徳水/天楽地華荘厳/化鳥風樹荘厳/風樹荘厳
六 正報荘厳―阿弥陀仏・声聞・菩薩
私たちの身の現実/阿弥陀仏とは/本願の名号/声聞/菩薩/よき人との出遇い
七 本願の仏道
聞法と念仏/すでにして悲願います/念仏と本願/光明名号の因縁/仏願の生起本末/現に証される救い/
諸仏の証誠と護念/念じ念じられていく道
八 流通分
阿修羅について
おわりに
著者プロフィール
廣瀬 惺(ひろせ・しずか)
1946(昭和21)年、岐阜県に生まれる。大谷大学卒業。
元同朋大学教授。現在は大垣教区第九組妙輪寺住職。
著書は『本願の仏道』(文栄堂)、『『浄土文類聚鈔』に学ぶ』、『「顕浄土真実行文類」講讃』(東本願寺出版)など。