2008年安居次講 『宗名往復録』註解
A5判
268頁
木場明志 著
978-4-8341-0393-9
3,000円(税別)
『宗名往復録』は「浄土真宗」の宗名について生じた論争の記録を集めたもの。祖師聖人が明かされた宗名の何たるを窺うには、江戸時代に宗名としての公称を求めた意義とそれに賭けた幾多の辛苦、そして本来の意味、さらには明治以後の文字通り宗名として公称している現在のありかたを考える必要があると語る。
目次
開講の辞
第一講 宗名論争記録『宗名往復録』
第二講 宗名論争研究史
第三講 安永三年~四年の第一次論争
第四講 論争内容とその根拠Ⅰ―第一次論争における東本願寺―
第五講 論争内容とその根拠Ⅱ―西本願寺・仏光寺・専修寺の姿勢―
第六講 安永五年~六年の第二次論争
第七講 東本願寺による論争継続―第三次論争―
第八講 親鸞聖人と宗名
第九講 宗名論争の歴史的背景
第十講 蓮如上人「宗名御文」―第四次論争―
第十一講 明治五年の「真宗」宗名公許―第五次論争―
講義を閉じるにあたって
資料
宗名往復録
御宗名諍論辨