2010年安居次講 大般涅槃経序説

A5判
242頁
織田顕祐 著
978-4-8341-0419-6
3,000円(税別)
2010年安居次講講録
『涅槃経』は膨大な分量と複雑な文脈を持っており、最も理解することが困難な経典の一つである。『涅槃経』は『華厳経』と共に親鸞聖人の『教行信証』を支える重要な大乗経典であるため、祖意を伺うためにも『涅槃経』に取り組む必要性を語る。
目次
序章
第一章 大乗『涅槃経』構造論
第一節 大本『涅槃経』の成立
第二節 大本『涅槃経』の文脈―『涅槃経論』七分節の再検討
第二章 大本『涅槃経』の内容
第一節 初分十巻の構成と基本テーマの展開
第二節 中分十巻(五行分)の内容
第三節 後文二十巻の内容
第三章 『涅槃経』の主要な課題
第一節 秘密蔵について
第二節 仏性と本有今無偈
第三節 一闡提について
第四章 親鸞聖人と『涅槃経』
結びにかえて
附録資料 世親造『涅槃経本有今無偈論』註解
解説