2016年安居本講 『顕浄土真実証文類』解釈-「証」の二重性についての試論-
A5判
274頁
小川一乘 著
4,400円(税込)
はじめに――念仏と成仏――
序論 釈尊における「証」とは何か
一 縁起の道理
二 縁起と涅槃
三 涅槃寂静
四 大般涅槃(滅度)
五 釈尊の入滅
六 法身としての釈尊
本論 親鸞における「真実証」とは何か
第一章 証の二重性
証と証果
智慧を得て仏と成るべき身となる
第二章 証から真実証へ
一 「必至滅度の願」
必至滅度
正定聚と等正覚
大経往生
二 「煩悩成就の凡夫・生死罪濁の群萌」
「悪」の自覚
悪人とは
誓願不思議
三 「往相回向の心行」
回向思想
二種の回向
本願力の二種回向
四 還相回向
結論 「証」についての決判
行証久廃
証道今盛
大乗のなかの至極
おわりに――往生と浄土――