親鸞の詩(うた)が聞こえる ―エッセンス・正信偈
B6判
220頁
戸次公正 著
978-4-8341-0481-3
1,430円(税込)
親鸞聖人によって作られた「正信偈」には、どのようなメッセージが込められているのか―。アジアの風に吹かれ、海を渡ってはこばれてきた「なむあみだぶつ」の歴史の詩(うた)・正信偈の心を、古今東西のアート、音楽、映画、絵本などのなかにたずねていく。「正信偈」の原文・意訳付で、親しみやすい一冊。
目次
はじめに
信じること
流罪八〇〇年
寿と光
ひとしずくの心
国を棄て国を建てる
願いは光となる
名となる
誰かをいじめてはいないか
雲や霧におおわれても
風と光の人 イサム・ノグチ
流罪八〇〇年、それから…
ユバンキ「夜の祈り」を聴きながら
カレーとラーメンと念仏
法然との出あいとは
『じごくのそうべえ』―その源流をたずねて―
人間が人間に見えますか?
絵解きの世界へ
チベット人への宗教弾圧と私たち
往く道と還る道―『千と千尋の神隠し』を観ながら―
伝統と断絶―靖国問題―
旅人ふたり
おかえりなさい―『おじいさんの手』という本―
からっぽの世界
絵のない絵本と字のない絵本
ダライ・ラマに会って見た夢
猫に会い、犬と別れる
タテとヨコ
越える・超える
酒と煙草と憲法九条
極楽に住む鳥
救いの海
『おくりびと』からの問いかけ
阿修羅の琴
お経・「正信偈」を日本語で
五劫のすりきれ
十二の光
大逆事件の闇と光
おぼえていますか
梟の説法
本物のような「ゲルニカ」
からすになった男―太宰治と「正信偈」―
自殺者を責めないで
紙芝居をやりながら―同朋・脳死/臓器移植・裁判員制度を考える―
死ぬのがこわい
『スター・ウォーズ』に信を観る
禁じられた歌―「正信偈」はなぜ作られたのか?―
ふたつの『アリス』―もうひとつの「正信偈」―
「正信偈(正信念仏偈)」
「念仏」