解読教行信証(上巻)
A5判
476頁
教学研究所 編
978-4-8341-0448-6
4,180円(税込)
宗祖親鸞聖人が60歳過ぎから晩年にかけて常に筆を足して完成していった主著『教行信証』のうち、総序・教巻・行巻・信巻・証巻をわかりやすく現代語訳。読みやすさ、訳の美しさにこだわり抜いた、教学研究所渾身の一冊。
『真宗聖典』所収の『教行信証』に基づいた書き下し文を上段、その現代語訳を下段に配置し、書き下し文中の難解な用語を簡単に説明した脚註、さらに詳しい説明を要する用語は巻末に語註を掲載。また巻末には訳註、索引も。
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本書の紹介
現代語訳というのは、「意訳」とはニュアンスが少し異なり、現代社会に即した表現という意もあります。本書は、意訳というよりも現代語訳であり、宗祖の言葉や宗祖が大切にした数多くの経典の言葉をどのように訳しているかが注目されます。
蓑輪秀邦 元教学研究所長は、訳の厳密さ以上に言葉の韻(流れ)を重視したと編集中に語っていました。蓑輪氏が所長就任前まで、『教化研究』誌で発表を続けていた研究班の原稿の方が厳密さという点では優れていたけれども、言葉の流れ、読みやすさ等の点で大幅に編集し直す必要があると判断されたようです。とにかく、ご門徒のための本をという観点で、現教学研究所の所員、研究員、助手らが総出で制作した本書は、教学研究所としての一つの御遠忌の成果でしょう。表紙・カバーの色までこだわったことが、所長のこの本にかける情熱を表しています。
目次
〇本書の構成
凡例
総序
教巻
行巻
信巻
証巻
語註
訳註
索引