歎異抄の世界をたずねて(伝道ブックス77)
新書判
72頁
四衢亮 著
978-4-8341-0519-3
275円(税込)
さまざまな課題が渦巻く現代において、日本一有名な宗教書ともいえる『歎異抄』をとおし、人間を問い直す。 今の世を生きる私たちの課題とは、人生とは、そして人間とは何なのか――。「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」と言い切られた親鸞聖人の教えを記した『歎異抄』が示す視座に、たずねていく。
目次
一、『歎異抄』のもつ視座
現代の課題をどう見るか
『歎異抄』とは
著者名がない書物
『歎異抄』の性格
面授の弟子への直伝
大事なことを伝えていく
「序分」の視座
「後序」からみる『歎異抄』の性格
『教行信証』の視点から
「破邪」でなく「歎異」のこころ
生死海を尽くす
過去に訪ね、未来に責任をもつ
二、『歎異抄』の世界
『歎異抄』が示す人間の姿
煩悩具足の凡夫
「日ごろのこころ」
業縁を生きる存在
自分に出会う場所が人生