いのちとひかり―真宗のいのち観(伝道ブックス58)
新書判
64頁
池田勇諦 著
978-4-8341-0506-3
276円(税込)
宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌テーマ「今、いのちがあなたを生きている」を、親鸞聖人の教えと真宗同朋会運動、現代と向き合うという三つの視点から学ぶ。
本書は、2006年真宗本廟報恩講期間中に開催された高倉会館親鸞聖人讃仰講演会での池田勇諦氏(同朋大学名誉教授)による講演を基調とし、同氏に加筆いただいた講義録。
「いのち」という言葉がさまざまな分野で用いられて久しい昨今、池田氏はその「いのち」とはどういう意味で使われているのか、その意味が確認されないまま言葉が踊っている感じがすると言われる。親鸞聖人は「いのち」ということをどう考えられているのか。本書がそのことを考えていく機縁になることを願ってやまない。
目次
一、御遠忌テーマから学ぶこと
真宗のいのち観について
すべてがモノ化され、数量化されていく現代の課題
真宗同朋会運動と向き合う
二、無量寿なるいのち
「いのち」を教えに尋ねる
如来の本願が無量寿
私たちを仏道に立たしめる
いのちが光としてはたらき出る
念仏は如来の喚びかけ
三、真実の生き方
念仏者と神々との関係
神々の支配から独立する生き方
神々とは権力と世間体
仏道に立つ
親鸞聖人の選び
念仏は過去・現在・未来の人生問題に関わる
あとがき