「不動明王真言は危険って本当?真言を唱える効果や注意点を知りたい!」
不動明王真言は、仏教の最高神とよばれる不動明王の名前の真言です。
真言が持つ波動は人の潜在能力に働きかけるので、声に出して唱えることで願いをかなえると言われています。
ただ、数ある真言の中でも、「不動明王真言は危険」なんて声があります。
噂は本当なのか、なぜ唱えると危険なのかなど、このようなことが気になるのではないでしょうか。
- 不動明王真言は危険って本当?
- 真言を唱えるとどんな効果が?
- 不動明王真言の注意点が知りたい!
そこで今回は、不動明王真言が危険なのは本当なのか、真言を唱える効果をご紹介していきます。
また、不動明王真言を唱える際の注意点についてもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
不動明王真言は危険って本当?唱えると危険だと言われる理由も解説
不動明王真言は危険というのは、本当なのでしょうか。
これまで不動明王真言を唱えてきた人、これから始めようと思っている人からすると、「不動明王真言は危険」なんて聞くと心配ですよね。
不動明王真言とは、インドで古くから伝わるサンスクリット語で書かれた仏様の言葉を写したものです。
そう思うとご利益がありそうだと感じますが、なぜ不動明王真言が危険と言われてしまうのでしょうか。
ここでは、「不動明王真言は危険」と言われてる理由についてご紹介していきます。
不動明王様とご縁を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
- 不動明王真言を唱えるのは危険?
- 不動明王真言が危険な理由は?
不動明王真言を唱えるのは危険?
不動明王真言の中でも一般的に使われることが多いのがこちらです。
「ノウマク・サンマンダバザラダン・カン」
結論から言うと、不動明王真言を唱えるのは危険ではありません。
実際に、真言宗を信仰している人で日常的に不動明王真言を唱えている人は多くいます。
不動明王を祀っている神社でも、参拝の際に不動明王真言を唱えることはめずらしくありません。
ネット上でも不動明王真言を唱えることでご利益があった、なんて口コミをたくさん見つけられます。
本当に不動明王真言が危険なものであれば、これだけ多くの人に広まってはいないですよね。
最近ではもっと多くの人が不動明王真言に触れられるよう、動画で紹介しているサイトも多くあります。
不動明王真言が危険だと言われる理由は?
では、なぜ一部では「不動明王真言が危険」だと言われているのでしょうか。
その理由は、不動明王真言が持つ波動がとても強く、人に与える影響が大きいからです。
不動明王真言は、唱えることで潜在意識に働きかけ、ご利益をもたらしてくれる効果が期待できます。
間違った方法や疑った心のままで真言を唱えると、効果が期待できるどころか、心が不安定になるなど不調になる恐れがあります。
今の状況を良くしたいと思って唱えているのに、結果的に悪化する可能性があるんですね。
不動明王真言が危険と言われているのは、そんな逆効果の一面もあるためです。
たとえば、「意味とか分からないけど、やってみるか」と不動明王真言の持つ意味を知らないまま唱えるのはよくありません。
また、効果を信じない・気持ちが落ち着いていない状態も、不動明王真言を唱えるのに適していないでしょう。
正しく唱えれば、不動明王真言は困っている人の助けになってくれる強い味方です。
決して危険なんてことはないので、安心してくださいね。
不動明王真言を唱える効果は?ご利益についてくわしく紹介!
不動明王真言を唱える効果やご利益には、どのようなものがあるのでしょうか。
ただの言葉ではなく、唱えることで数々のご利益が期待できるんです。
そこでここでは、不動明王真言を唱える効果を10個ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 煩悩を断ち切る
- 悪い運気を退ける
- 身の安全を守る
- 学びを深めることを助ける
- 仕事で成果をあげるよう助ける
- 商売を繁盛させる
- 勝負運を強くする
- 病気を治す
- 平和を保つ
- 仏道修行をする者を守る
煩悩を断ち切る
不動明王は、すべての人の悩みを取り除くご利益のある仏様です。
そのため、不動明王真言には煩悩を断ち切る効果があります。
不動明王が右手に持っている倶利伽羅剣は、人々の煩悩や悪い運を断ち切るためといわれています。
煩悩とは簡単にいえば心を乱す汚れのことです。
人間が持つ欲や怒り・愚痴などが煩悩にあてはまります。
生きていれば、人を羨んだり、身の丈以上のものを欲しがることも多く、また思い通りにいかないと怒りを感じることもありますよね。
ただ、煩悩で心が満ちているときというのは、総じて冷静な判断ができないときです。
また、余計なトラブルを引き起こすきっかけにもなります。
煩悩を断ち切ることは、日々を平穏に暮らすための第一歩なのです。
煩悩がなくなることで物事の本質が見えてくるため、仏教では特に煩悩を消しさることが大切とされています。
悩みを抱えているときはつい他責思考になりがちですが、人が変えられるのは自分の心だけです。
周囲に責任を問うよりまずは自分の心の余計な汚れを取り除いてみると、悩みの解決策が見つかるかもしれません。
煩悩を断ち切りたいと思ったら、不動明王真言を唱えることもおすすめします。
悪い運気を退ける
不動明王真言には、悪い運気を退ける効果があります。
不動明王はその強い怒りのエネルギーによって、人々を悩みから救ってきた仏様です。
怒りのエネルギーと聞くと負のイメージを持つ人が多いと思います。
ですが不動明王はの怒りは人々に向けられているのではなく、悩みのもととなる煩悩に向けられたものなのです。
不動明王真言を唱えることには、そんな不動明王のご加護を授かることができます。
悪い運気というのは、心が弱っている人や運気が下がっている人に降りかかってくるものです。
不動明王の強いエネルギーで守られている人には、悪い運気が寄ってくることはありません。
なんとなく運気が悪いと感じている人・運気をパッと明るくしたいと考えている人は、ぜひ不動明王真言を唱えてみてください。
身の安全を守る
身の安全を守る効果が期待できるのも、不動明王真言の効果のひとつと言われています。
なぜなら、不動明王には災難厄除けのご利益があるからです。
災難はいつ何時起こるか分かりませんよね。
ただ、普段から信仰深い人は、ご先祖さまや仏様、神様が身を守ってくれると言われています。
自分ではどうしようもないことこそ、不動明王の力をお借りするときなのです。
長旅に出る人やこれから家を離れて暮らす家族など、自分以外の人の身の安全を願って不動明王真言を唱えることをおすすめします。
お守りとなって大事な人を守ってくれるでしょう。
学びを深めることを助ける
今より知識を増やして学びを深めたい・人として成長したいと考えている人は、ぜひ不動明王真言を唱えましょう。
知識を増やしたいと思っても、心に迷いがあっては学んだことも定着しません。
また、これまで自分が経験してきたことや知識は、時として新たな学びを受け入れる邪魔をしますよね。
心の中の迷いやモヤモヤをすっきりさせれば、人からの助言も素直に受け入れられるようになるはずです。
今より学びが増え、人として大きく成長できますよ。
仕事で良い成果をあげられるよう助ける
不動明王真言には、仕事で成果をあげるご利益も期待できます。
どんな仕事でも自分以外の誰かの存在があり、良好な人間関係を築くことでその成果が変わりますよね。
会社の中で大勢と仕事をするのも、フリーランスで1人で仕事をこなすのも同じです。
私たちの仕事は、それを受け取る誰かに向けて行われているんですね。
自分以外の誰かが関わってくる限り、決して自分よがりではいい仕事はできません。
人を羨んだり妬む気持ちを消し去りフラットな目線で仕事ができるよう、不動明王真言を唱えましょう。
仏様や神様のご利益というのは、進んで行動した人だけが実感できます。
「唱えたからあとは待ってればいいや」ではなく、いい仕事ができるよう自分から動く努力も忘れないようにしましょう。
商売を繁盛させる
不動明王にはもともと商売繁盛のご利益があります。
そのため、商売を繁盛させたい人にも不動明王真言はぴったりです。
不動明王は困難を取り除き、自分が進むべき道を教えてくれる仏様と言われています。
始めたものの商売がなかなかうまくいかないとき、何をどうしたらいいか分からなくなるものです。
そもそも、何が原因で商売がうまくいっていないのかも分からなくなり、壁にぶつかったり迷走することもあります。
そんなとき、不動明王真言を唱えてみてください。
心にモヤモヤを抱えたままでは見えなかった原因が、煩悩を断ち切ることで見えるようになります。
また、悪い運気を退けることで良い運気の流れも運びこみます。
「商売が繁盛する流れを作れば、あとは自分が信じた道をすすむのみだった」なんて流れを引き寄せることもあるのです。
迷いそうなときは再び不動明王真言を唱えれば、煩悩を断ち切ってクリアな魂で物事を見ることができます。
勝負運を強くする
勝負運を強くしたい人にも不動明王真言はおすすめです。
また、鎌倉時代に起きた日本襲来が暴風雨によって失敗したのも、不動明王をはじめとした五大明王に祈願したおかげと言われているのです。
不動明王が勝負運にご利益があるとされるのも、こういった言い伝えが多く残っているからなんですね。
また、大事な勝負の前というのは心を落ち着かせたくなります。
どれだけ準備や練習を重ねてきても、心が乱れていては本番で力を発揮できません。
なので、勝負前に緊張や不安が残っているときは、ぜひ不動明王真言を唱えてください。
深呼吸をし唱えていけば徐々に心がクリアになり、心の準備が整っていくはずです。
不動明王真言は、あなたのお守りとなって勝負を見守ってくれるでしょう。
病気を治す
不動明王真言には病気を治す効果も期待できます。
これは、不動明王が持つ健康祈願のご利益によるものです。
実際に、「長年の腰痛が徐々に改善した」「大きな手術も真言のおかげで乗り切れた」といった体験談も見つけられます。
「病は気から」という言葉があるように、私たちの精神状態が健康に与える影響は大きいですよね。
不動明王真言を唱えて病気を治すというのも、心を安定させ気持ちが前向きになったことが関係していると考えられます。
病気を治すためにも、まずは心を回復させることから始めていくのが大切です。
平和を保つ
平和を保つご利益を不動明王真言は持っています。
不動明王が持っているのは揺るがない決意と強さであり、真の平和を叶えてくれるのです。
盤石(ばんじゃく)という固く大きな岩版の上にいることからも、何事にも動じない強さが分かりますね。
揺るがない決意と強さは悩みを解決し、人々の心を救うことにつながります。
すぐに世界を平和にするなんてのは難しいですが、1人1人の心に余裕ができれば他者に対して優しさを持って接することができるもの。
仏道修行をする者を守る
不動明王真言には仏道を修行する人を守るご利益があります。
本当の自分とは何か、平和とは何か、真実を見つけ悟りを開くために行うのが仏道修行です。
その道のりは険しく、心に汚れがあった状態では修行を終えることはできないと言われています。
不動明王真言を唱えることで、修行僧を守り、障害となるものを滅ぼすとされています。
特に、煩悩は悟りを開くには邪魔となるものです。
不動明王真言は煩悩を切り捨ててくれるので、仏道修行する人の大きな力となってくれるでしょう。
不動明王真言を唱える際の注意点は?気をつけるべきこと
不動明王真言を唱える際の注意点には、どのようなものがあるのでしょうか。
不動明王真言は高い効果が期待できる分、唱える際には注意が必要です。
正しく不動明王真言を唱えることで効果を最大に得ることができるため、注意点を知っておくことをおすすめします。
ここでは、不動明王真言を唱える際の注意点を4つご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
- 正しい発音を守る
- 真言の意味をよく理解する
- 自分の望みを明確にする
- 心を落ち着けて唱える
正しい発音を守る
不動明王真言を唱える際は、正しい発音を守りましょう。
真言は言葉にすることで効果を得られるものです。
同じ文字でも発音が変われば、意味もちがってきますよね。
なので、ただ口にするのではなく正しい発音で唱えるのが、効果を得るために大事なんです。
正しい発音が分かれば、スムーズに真言を唱えられるようになりますよ。
一番いいのは、実際に目の前で不動明王真言を唱えてもらうことですが、身近に詳しい人がいないと難しいはずです。
そこで役立つのがYouTubeなどの動画です。
引用:YouTube
最近では、真言宗のお寺が不動明王真言の動画をアップしていることも多いので、実際に聞いて発音をチェックしてみてください。
真言の意味をよく理解する
不動明王真言に限らず、真言を唱えるときはその真言が持つ意味を理解しないと意味がありません。
不動明王真言のひとつ「ノウマク サマンダ バザラ ダンカン」には、以下のような意味があります。
- 激しく強い怒りの力を持っている不動明王よ、どうか私の煩悩を打ち砕いてください。そして望みを叶えてください
目の前に不動明王の姿を思い浮かべながら、自分の煩悩が打ち消され、悩みが消えていく様子をイメージしてください。
また、不動明王真言は、その言葉の長さから3種類に分けられます。
一番長いのが、大咒(だいじゅ)火界咒(かかいしゅ)と呼ばれるこちらです。
「ノウマク サラバタタ ギャティビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ サラバビギナン ウンタラタ カンマン」
「長いほうがご利益がありそう」なんて思うかもしれません。
確かに、大咒や火界咒のほうが真言の持つ波動が強く、唱える人に与える影響も大きくなります。
実際に修行僧が用いることが多く、一般の人はあまり使いません。
影響が大きいということは、それだけ適切に唱えないと危険ということでもあります。
唱える際には意味をしっかり理解することが大切なため、意味も分からずむやみに口にすることはおすすめしません。
自分の望みを明確にする
自分の望みを明確にすることも、忘れてはいけない大切なポイントです。
不動明王は「厄除け・商売繫盛・学業成就・煩悩退散」など、多くのご利益を持ちます。
その怒りのエネルギーですべての人を悩みから救うとされているため、不動明王真言を唱える際は、望みを明確にすることが大切です。
真言は潜在意識に働きかけるものと言われています。
明確であればあるほど、あなた自身の気持ちや行動に変化が出やすくなるはずです。
単に「幸せになりたい」よりも、今抱えている悩みは何でどう解決したいのか、どんな未来を望んでいるのかをはっきりさせましょう。
自分の望みを明確にするというのは、言い換えれば自分の心と向き合うということです。
忙しい毎日を過ごしていると、自分のことも分からなくなってしまいますよね。
一度じっくり心と向き合う時間を作ることは、生きていくうえでも大切です。
心を落ち着けて唱える
不動明王真言を唱えるときは心を落ち着かせましょう。
イライラしているときや悲しい気分など、心が乱されているときは不動明王真言に限らず真言を唱えるべきではありません。
不動明王の持つご加護を授かれるよう、心のなかにある余計な煩悩はすべて取り去ってください。
イメージとしては神社やお寺に参拝しているのと同じ心構えです。
目の前に神様や仏様がいらっしゃると思うと、失礼な態度はとれませんし、真摯に向き合おうと気が引き締まりますよね。
自宅で真言を唱える際も同じです。
不動明王の名を唱えるのですから、落ち着いた状態で臨むのは最低限のマナーでもあります。
確かな効果を得るためにも、まっさらでフラットな状態で不動明王真言を唱えましょう。
悩みを抱えてしんどいときほど不動明王真言にすがりたくなりますが、不動明王はいつでもどんな人の心も救ってくださる仏様です。
まとめ
今回は不動明王真言は危険なのか、唱える効果や注意点をまとめました。
不動明王真言を唱える効果には、このようなものがあります。
- 煩悩を断ち切る
- 悪い運気を退ける
- 身の安全を守る
- 学びを深めることを助ける
- 仕事で成果をあげるよう助ける
- 商売を繁盛させる
- 勝負運を強くする
- 病気を治す
- 平和を保つ
- 仏道修行をする者を守る
結論からいうと、不動明王真言は危険なんてことはありません。
ただ、不動明王真言が持つ波動はとても大きいため、適切に真言を唱えないと、効果を得るどころか心に不調をきたす恐れもあります。
不動明王真言が危険といわれるのは、正しい方法で唱えなかった場合の不具合があるためです。
まずは、正しい発音と真言の意味を理解することをおすすめします。
そして自分の心と向き合い、落ち着いた状態で不動明王真言を唱えていきましょう。