「友引にやってはいけないことってなに?そもそも友引とはどんな日なの?縁起のいい時間も知りたい!」
日本では古くから縁起の良し悪しを気にする風習がありますが、友引にやってはいけないことにはどんなことがあるのでしょうか。
友引とはどんな日なのか、改めて聞かれると分からないという人もいますよね。
友引は比較的縁起の良い日であるため、不幸にまつわることはするべきではありません。
となると、友引についてこのようなことが気になるのではないでしょうか。
- 友引にやってはいけないことは?
- そもそも友引とはどんな日?
- 友引の縁起のいい時間っていつ?
そこで今回は、友引にやってはいけないことや友引とはどんな日なのか、縁起のいい時間をご紹介していきます。
また、友引のときにやると良いこともお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
友引にやってはいけないこととは?友引には避けた方が良いこと
友引にやってはいけないことには、どんなことがあるのでしょうか。
友引はあくまでも縁起の話であるため、絶対にこれをやってはいけないというものはありません。
○○をしたら法律違反というようなことはないのですが、世の中には縁起を気にする人はたくさんいますよね。
「自分は気にしないけど、周りの気持ちを考えると」と縁起を気にする状況もあるかもしれません。
そこでここでは、友引にやってはいけないことをご紹介していきます。
友引の日にやってはいけないことを知っておくことで、お日柄を気にするときにぜひ参考にしてみてください。
- お葬式や告別式
- お通夜や故人とのお別れ会
- 法事
- 病人・怪我人のお見舞い
お葬式や告別式
葬儀や火葬などのいわゆる「お葬式」や「告別式」は、あえて友引にするべきではありません。
友引はその文字の並びから、友を引くつまり「友を道連れにする」ことが連想されます。
お祝いごとであれば友を引き連れていっても良いです。
ですが、お葬式や告別式などの不幸の場に友を道連れにされてはたまりませんよね。
悪いことが立て続けに起こる、お葬式や告別式が続くという意味合いに繋がるため、友引にこれらを行うことはタブーとされているのです。
最近の若い世代はあまり縁起を気にしない人も増えていますが、お葬式や告別式は基本的に高齢者が対象となります。
参列者も高齢者が多いですし、わざわざ友引にする必要もないのです。
ただし遺族の都合などで、お葬式や告別式をどうしても友引にやらざるを得ないこともあるでしょう。
そういう場合は、棺の中に友引人形を入れると良いとされています。
友引人形が、実際の友の代わりに故人と一緒にあの世に行ってくれるとされているのです。
これによって友が引き込まれる、という縁起の悪いことは起こりません。
お通夜や故人とのお別れ会
お葬式や告別式を友引にするべきではないのは、友引の字の並びから「友が道連れにされる」ことが連想されるからです。
同じような理由でお通夜や故人とのお別れ会に関しても、友引にやるべきではないという意見もあります。
「故人が友も一緒に連れていく」と連想されるからですが、厳密に言うとお通夜は故人を偲ぶ儀式のことです。
お葬式や告別式とは少し異なり、故人を偲んで悪霊から守るというのが本来のお通夜の意味と言われています。
つまり本来であれば、友引にお通夜をしても特に問題はないのです。
しかしお通夜やお別れ会は亡くなった人のために行うものであり、不幸なものであることに変わりはありません。
縁起が悪いというイメージがあることは間違いないのです。
遺族に嫌がる人がいるなら、尚更わざわざ友引にやることはないでしょう。
また、基本的に友引にはお葬式や告別式を行わないことから、火葬場は友引を定休日にしているところも多いです。
つまり、友引の翌日は火葬場がたいへん混雑する可能性があります。
そのため、このことからもお通夜を友引にはしない方が良いとされているのです。
法事
故人の供養のために行う法事も、あえて友引にするべきではないでしょう。
お通夜と同様、厳密に言うなら友引に法事をしてはいけないというルールはありません。
たとえ友引に法事をしても、マナー違反ということにはならないので安心してください。
とはいえ、地域によっては「友引に法事はマナー違反」とする風習があるところもあります。
土地によって文化的な背景が変わりますので、気になる人は地元の人に確認しておくと良いでしょう。
特に結婚して地方に移住した場合などは、自分の地元のやり方とは異なる可能性も少なくありません。
わざわざ友引に法事を設定し、不要なトラブルを招く必要はありませんよね。
どうしてもという理由がない限り、法事を友引に行うのは避けることをおすすめします。
病人・怪我人のお見舞い
友引の本来の意味には、「勝敗がつかず引き分ける」というものがあります。
このことから病人や怪我人へのお見舞いに行くのも、友引は避けた方が良いでしょう。
理由としては、「病気や怪我と引き分けて回復が遅れる」「病気や怪我を友に引き寄せる」ことが連想されるからです。
実際には友引にお見舞いに行ったからといって、その人の回復が遅くなるなんてことはありません。
しかし、昔はこういう縁起を非常に気にしていましたし、その名残は高齢者を中心に今も根強いと言えるでしょう。
友引にお見舞いに行くことを嫌がる高齢者は意外と多いため、こちらに関してもわざわざ友引に行くべきではありません。
ただ、仕事の都合などでどうしても友引にしかお見舞いに行けない場合もあるはずです。
その場合、相手が縁起が気になるようなら、事前にその旨を話してからお見舞いに行くことをおすすめします。
友引とはどんな日?大安の次に縁起が良いとされる日!
そもそも友引とはどんな日なのでしょうか。
結論から言うと、友引は大安の次に縁起が良い日とされています。
そのため、結婚式やお祝い事などに選ばれることが多いのです。
ここでは、友引とはどんな日なのか、友引の基本的な意味についてご紹介していきます。
友引がどんな日なのかを理解しておけば、今後お日柄を気にして選ぶときに役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 友引は六曜の一つ
- 大安の次に縁起が良いとされる日
- 友引の意味は?
友引は六曜の一つ
友引というのは、縁起の良し悪しを表現する六曜(ろくよう)の一つです。
六曜には以下の6つがあります。
- 友引(ともびき)
- 先勝(せんしょう)
- 先負(せんぷ、せんぶ)
- 仏滅(ぶつめつ)
- 大安(たいあん)
- 赤口(しゃっこう、しゃっく)
日本では昔からこの六曜による縁起が重要視されていたため、六曜は仏教と関わりがあると思っている人もいますよね。
しかし実際には、六曜と仏教は何の関係もありません。
六曜はそれぞれ意味や縁起の良いタイミングなどが異なり、どの日はダメというわけではないのです。
とはいえ一般的に大安が最も縁起が良く、仏滅が最も悪いというのは誰もが知っていることでしょう。
普段とは異なることをするときには、六曜を意識してみると良いかもしれません。
大安の次に縁起が良いとされる日
先程六曜のなかでは大安が最も縁起が良い日と言いましたが、友引は大安の次に縁起が良い日でもあります。
諸説ありますが、縁起の良い順に六曜を並べると以下のようになります。
- 大安→友引→先勝→先負→赤口→仏滅
大安(たいあん)は一日中運気が良く、何をするにも良いとされる日です。
友引(ともびき)は後述しますが、お昼の時間帯を除けば運気は吉となります。
先勝(せんかち・せんしょう)は勝負事や急ぎに適しており、特に午前中の運気が良いと言われている日です。
逆に、先負(せんぶ・さきまけ)は午後の運気が良く午前はNGとなります。
急ぎのことには向いておらず、落ち着いて過ごすことが良いとされている日でもあります。
先勝と先負の運気については、午前と午後の違いしかありません。
ですが「勝ち負け」の文字の意味合いから、先勝の方が縁起が良いと言われることが多いですね。
赤口(せきぐち・しゃっこう)は運気が悪く、特に血や火などの赤いものに注意することで運気の悪さをカバーできるでしょう。
そして仏滅(ぶつめつ)は誰もが知るように一日中運気の悪い日です。
特にお祝いごとをするには不向きとされていますが、近年では費用が安くなることから「仏滅婚」も注目されています。
縁起の良し悪しを気にしない人であれば、式場の費用が安くなる仏滅や大安以外は狙い目なのかもしれませんね。
友引は大安に次いで縁起の良い日ですから、結婚式場やお祝い事の会場などは非常に混雑すると言えるでしょう。
友引の意味は?
友引には以下のような意味があります。
- 勝負がつかず引き分けになる
- 友を引き込む
最近では「友を引き込む」という意味合いで使われることが多いですが、友引の本来の意味は勝敗がつかずに引き分けるというものです。
このことから、友引には勝負事は不向きだと言われています。
ギャンブルや賭け事はもちろん、宝くじの購入なども避けた方が良いかもしれません。
友引は縁起が悪い日ではありませんので、宝くじの購入には適しているという考えもあります。
縁起の良し悪しや意味合いについては諸説ありますし、考え方も人それぞれ。
あくまでも「そういう意見もある」という程度に捉えておくと良いかもしれませんね。
友引で縁起のいい時間も徹底解説!11時~13時だけ注意!
友引で縁起のいい時間はいつなのでしょうか。
友引に限ってではありませんが、六曜にはそれぞれ縁起の良い時間帯というのがあります。
大安の次に縁起が良いと言われる友引も縁起の良い時間帯があり、何かことを起こす時に意識するといいかもしれません。
ここでは友引で縁起のいい時間帯について、詳しくご紹介していきます。
ぜひ参考にしていただき、何か行動をするときには時間帯にも注目してみてください。
- 友引の朝晩は吉
- 友引の11時~13時は凶
友引の朝晩は吉
友引は大安の次に縁起が良い日ですが、一日中運気が良いわけではありません。
友引の中でも運気が良いとされているのは、朝晩の時間帯です。
お昼の時間帯を除けば、友引は運気が良いのでお祝い事をするにも適していると言えるでしょう。
結婚式などもお昼頃までかかったとしても、午前中のうちに始めることで問題ないとされているのです。
一日中運気の良い大安とは異なり、友引にはタイミングがあります。
朝晩に関しては大安に匹敵する運気の良さがありますので、安心して計画を立ててみてください。
友引の11時~13時は凶
友引は「正午から前後1時間は凶」とされています。
具体的には11時から13時までの間は運気が良くないので、お祝い事などは避けたほうが良いでしょう。
お祝い事の計画を立てるのであれば、わざわざ凶の時間帯には設定しない方がいいですね。
結婚式や食事会はお昼の時間帯に開始することも多いですが、吉凶を気にするなら考えてみてください。
お昼の時間帯以外であれば友引は運気の良い日ですから、頭に入れておくと良いでしょう。
友引のときにやると良いことは?おすすめを紹介!
友引のときにやると良いことには、どのようなものがあるのでしょうか。
簡単にいうと、友引にはお祝い事や大きな決断をすると良いとされています。
「必ず友引にやらなければいけない」というわけではありませんが、迷ったら友引を候補にしてみてください。
ここでは、友引のときにやると良いことを7つご紹介していきます。
お日柄を考えるときにぜひ参考にしてみてください。
- 結納・両家の顔合わせ
- 結婚式・披露宴
- パートナーとの入籍
- 内祝いを贈ること
- 新車・中古車の納車
- 契約を結ぶこと
- 引っ越し
結納・両家の顔合わせ
近年では結婚前に結納を行うことは少なくなりましたが、両家の顔合わせは行う人も多いでしょう。
結婚は当人だけの問題ではなく、家同士がかかわるものです。
家同士の関わりができることから、結婚式の前に両家の顔合わせを行うのはよくあることです。
当事者だけでなく両家の親や祖父母、兄弟なども親戚となるため、できるだけ縁起の良い日にしたいと縁起を担ぐ人は少なくありません。
友引は大安に次いで縁起の良い日ですから、結婚に伴うイベントを行うには非常に適していると言えます。
結納や顔合わせを計画している場合は、友引に設定してみると良いかもしれませんね。
結婚式・披露宴
友引に行うと良いことの中でも最もおすすめといえるのが、結婚式や披露宴です。
友引より大安のほうがお日柄としては良いわけですが、実は結婚式や披露宴は大安より友引の方が人気といっても過言ではありません。
結婚式や披露宴は非常におめでたいことなので、ぜひ友人にもその幸せを分けてあげたいと思いますよね。
幸せの始まりという意味でも適していますので、結婚式や披露宴をするなら友引が良いでしょう。
ただし友引は11時から13時の間は凶なので、可能ならこの時間帯は避けることをおすすめします。
パートナーとの入籍
結婚式や披露宴といった他者へのお披露目だけではなく、パートナーとの入籍にも友引はおすすめです。
友引には「引き分け」という意味があるため、夫婦関係が平等に長く続くという意味が友引にはあります。
夫婦関係に勝ち負けがついてしまったら、平和に過ごすことはできません。
入籍したら二人は晴れて夫婦となり、新たな一歩を踏み出します。
夫婦関係は長く平和に続くほうが良いですから、友引を選んでみるのも良いかもしれませんね。
入籍日は「結婚記念日」としていつまでも残るため、後々のためにも多少は縁起を気にしておくことをおすすめします。
もし夫婦間で何かあった時、「そもそも入籍した日が良くなかったから」と言い訳になってしまうからです。
それを避けたい人は、お日柄を気にした方がいいかもしれませんね。
また、友引などの六曜で選ぶ人よりも、記念日や語呂合わせで選ぶ人も多いのではないでしょうか。
もちろんどちらが正解で間違いというものではないので、パートナーときちんと話し合って決めましょう。
特に日にちにこだわりがないのであれば、友引を理由に婚姻届を出す日を決めるのもありです。
内祝いを贈ること
友引に行うと良いことには、内祝いを贈ることもあります。
内祝いの本来の意味は、身内のお祝いというものです。
身内におめでたいことがあったとき、親戚などお世話になった人に幸せのおすそ分けをするというのが本来の意味と言われています。
現代では少し意味合いが少し変わってきていますよね。
周囲から貰ったお祝いへのお返しを「内祝い」と呼ぶことが多くなっています。
たとえば結婚したときや子どもが生まれたときなどに、親戚や友人などからお祝いを頂いたときのお返しなどです。
そのお返しをするのが現代でいう内祝いなっているので、縁起を気にする人は友引に行うと良いでしょう。
友引には幸せのおすそ分けという意味もあります。
お返しするときにそんな意味を知っておけば一層心を込めてお返しすることができ、幸せの連鎖が始まります。
新車・中古車の納車
新車や中古車の納車日も友引がおすすめです。
友引には「引き分ける」という意味から、何事も無事に終えるという意味があると言われています。
車はどんなに気を付けて運転していても、事故にあう可能性があるものです。
しかも、その事故は命にかかわるものになることも少なくありません。
友引の「何事も無事に終える」という意味は、交通安全祈願にもなるのです。
新車や中古車の納車日として最も人気なのはやはり大安ですが、友引も同じように人気があります。
友引は大安に次いで人気の高い日取りなので、友引に納車を希望する場合は早めにディーラーに相談しておきましょう。
契約を結ぶこと
何か大きな契約を結ぶ場合にも、友引は良いと言われています。
特に不動産の契約などは、人生における最も大きな買い物といっても過言ではありません。
納車日に選ぶ理由と同様、友引は何事も無事に終えるという意味があります。
家などの不動産を買うときには、そのあと大きなトラブルはないほうが良いですよね。
トラブルなく過ごすという意味でも友引はおすすめです。
家など大きな買い物や契約を結ぶ日取りを迷ったら、友引も選択肢にいれてみてください。
引っ越し
友引には「勝負ごとで引き分けになる」という本来の意味があります。
引き分けになるということは、どちらかに偏ることなく平和に過ごせるということです。
引っ越しは新生活の始まりであったり、何かが変わるタイミングであることに変わりはありません。
そのような日はやはり縁起を担ぎたくなり「佳き日」を選びたくなるものです。
- 何事もなく平穏に過ごせる
- 新居で穏やかに過ごせる
このような意味が友引から連想できるため、引っ越しにも友引は最適だと言われているのでしょう。
新生活の始まりをトラブルと共に過ごしたいという人などいませんよね。
穏やかな新生活を送りたいのなら、引っ越しの日程を大安だけでなく友引にしてみるのもおすすめです。
友引はどんなことを意識して過ごすのが良い?注意すべきことは?
友引はどんなことを意識して過ごすのが良いのでしょうか。
友引は比較的運気が安定していて縁起の良い日とはいえ、凶となる時間帯もあります。
お祝い事や契約などをする場合は、「11時から13時まで」は避けたほうが良いでしょう。
また、現代では友引は「友を引き込む」「友を道連れにする」という意味で使われることが多いですが、本来の意味は「引き分け」です。
勝敗がつかないというのは、よい場合もあれば悪い場合もありますよね。
たとえば勝負事や試合、賭け事、宝くじの購入も友引に行うことはおすすめできません。
日にちなどを重視する人もいるため絶対にダメというわけではありませんが、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
友引はお昼の時間帯以外は非常に縁起の良い日なので、色々なお祝い事にも最適です。
お祝い事などは突発的に行うものではないので、考えて決めることをおすすめします。
まとめ
今回は、友引にしてはいけないことについてご紹介しました。
友引にやってはいけないことには、主に以下があります。
- お葬式や告別式
- お通夜や故人とのお別れ会
- 法事
- 病人・怪我人のお見舞い
友引は六曜の中では2番目に縁起の良い日ですが、友を引き込む・巻き込むという意味合いもあります。
そのためお葬式や告別式といった不幸にまつわることは、友引は避けたほうが良いでしょう。
最近では気にしない人も増えていますが、年配の人は気にする人も多いです。
周りに気にする人が一人でもいるのであれば、六曜を意識して日取りを決めてみてください。
友引には縁起の悪い時間帯もありますので、それらも意識してみると良いですね。
とはいえ、あくまでも縁起の話なので、当事者が納得しているのであればあまり気にしなくても良いのかもしれません。
大切なのは当事者であるあなたがどうしたいのかなので、自分の気持ちを優先することをおすすめします。